古井の地蔵堂からふと横を見ると、谷の反対側へ向かって架線が張られていた。場所は地蔵堂から50mほどしか離れていない。
どうやら向かいの谷で砂防堰堤の工事をしていて、その資材を搬入するための索道のようだ。工事が終れば撤去されてしまう一時的な設備だ。
地図で確認してみると架線の長さはおおよそ250m。
ウインチは架線に対して90度の確度で設置されている。
リールは2つあり、手前側の小さいリールがループする曳索、大きいリールが資材の上げ下げのための単線の荷上索ではないかと思う。
索道は初出になるので、基本的な構造について見ておこう。
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この索道のように、主索と曳索の2種類のケーブルで運行するものを「複線」といい、1台の搬器が往復するものを「往復式」という。よってこの索道は「複線往復式索道」と分類できる。
(2002年11月10日訪問)
林業現場人 道具と技 Vol.7 特集 ズバリ架線が分かる 現場技術大図解
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全国林業改良普及協会 編 (著)
スパン長100m~1000m超まで、規模の異なる全国の様々な架線現場を取材し、索張りシステムから、仕事の段取り、集材の手順、技術や工夫まで、その特徴を紹介。
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索道の敷設や運用について、写真やイラストを多用したわかりやすいムックです。