きょうはこれから川田川上流域に分け入ろうと思うのだが、まずその谷の入口にあるお寺を訪ねた。
重楽寺である。
参道に植えられたモミジがきれいに紅葉している。
特に日当たりのよい境内は、横の銀杏との対照で燃え上がるような美しさ。
サイトの写真はすべてPhosothopで明るさや色味を調整しているのだけど、この写真はいわゆる「JPEG撮って出し(調整しないで掲載)」でこんな色味になっているのだ。
園芸品種なのかな? 尋常じゃない色合いなんだけど・・・。
あとで調べたら、このお寺はモミジの名所らしい。ちょうど良いときに訪問したみたいだ。
山門は三間一戸四脚門。
門を裏側からみたところ。
山門の中になぜか車長持が置かれていた。
山門から左にオフセットした本堂。
本堂の裏山に小さな鎮守社が見えたが登れなかった。
山門から右には玄関と庫裏がある。
本堂の左側にある弁天堂。
厨子は開かれていて中の弁天様が見えていた。
寺の境内は山の西斜面にあり、谷の向かい側は大神という字。
空に届きそうな段畑は「高開の石積み」として名所になっている。途中に谷があり奥行きと高ささがある広大な空間でいくら見ていても飽きない。まるで箱庭を見ているようだ。
向かいの集落で仕事をしている農家がラジオを聴いているのだろう。その音がこちらまで届いている。
徳島で暮らすうちに、この集落に住む女の子と付き合うことになるとは、このときはまだ想像もしていなかった。
彼女の家には中型犬がいて犬の扱いが上手かった。それまで私は犬が苦手でどんな小さなおとなしい犬でも怖かったのだが、行く先々で彼女の犬の接したを見て犬を学んだ。
徳島の田舎に出かければ犬を飼っている家も多い。散歩の時間に鎖をはずされた犬が一人で散歩に出かける家もあるし、ひと気のない場所に行くと野良犬がいたりする。以前だったらゾッとしたと思うが、徳島で暮らすうちに飼い犬であればどんな犬でも怖くなくなり、家人が「この犬はあまり他人に懐かない」という犬でもさわれるようになっていた。
境内から見た風景。
いまスギが植えられている場所もかつては段畑だったと思われる。
重機もない時代に、牛馬と人力だけでこれだけの土木工事をしたというはちょっと想像もできない。
(2002年11月10日訪問)