川田川の上流を目指す。県道250号線を外れて
道は川田側の右岸を通り、離合も困難な狭い舗装路になる。
車道が右岸を通っている区間には、左岸に山家が何ヶ所かある。
このような場所では車道側に車庫があって、そこから徒歩で谷を降りて、ふたたび山を登って自宅に行かなければならない。
そのため道路と家の間に索道が造られている。
この写真のみ2010年12月の撮影。家の側からの風景で奥に対岸にある車庫が見えている。このときは索道の話を聞くために家を訪ねたのだが残念ながら留守で話は聞けなかった。
丸太だけで作られていているが重機を使わずに人力だけで敷設されたものではないかと思う。橋は人間しか通れないからだ。
主索が単線で架線は一方的な傾斜があるため、曳索はループしていない。
これもほぼ同じ場所で撮影したもの。ひとつ前の写真と同じ場所なのかがはっきりしない。(たぶん別の索道)
搬器が近くで見られる。主索は単線で傾斜利用。
曳索が搬器に直接結ばれておらず、別の器具から連結された構造だ。何らかの意味があるのだと思うが、いまのところ不明。いつか説明がつくときが来るだろうか。
(2002年11月10日訪問)
林業現場人 道具と技 Vol.7 特集 ズバリ架線が分かる 現場技術大図解
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スパン長100m~1000m超まで、規模の異なる全国の様々な架線現場を取材し、索張りシステムから、仕事の段取り、集材の手順、技術や工夫まで、その特徴を紹介。
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索道の敷設や運用について、写真やイラストを多用したわかりやすいムックです。