上勝町
2005年の10月、きょうは収穫が終わった棚田のはさ掛けでも見ようかと佐那河内村から大河原高原を越えて鴬集落へ来てみた。
鴬は柑橘と花卉栽培が中心の段畑の集落で、棚田は自家の田んぼわずかにあるばかりだった。
その一角で、人家に荷物を上げるためと思われる索道を見かけた。
索道は2基が横並びにあって、それぞれ別の方向へと伸びていた。
たぶんこの先に2軒の山家があるのだろう。
形式は複線交走式。目的地が見えない場合、交走式のほうが搬器の停止位置がわかりやすいためだろう。
2基ともすでに使われていないようだった。
こういう場所に索道があったのだという記録として残しておく。
索道の位置関係推定図。
すでに索道の先には人家が見当たらない。
現在の衛星写真を見ると広い道路が谷の奥まで伸びているが、おそらくこの道路が作られたのは最近で、索道を引いたころは徒歩でしか行けない場所に家があったのではないかと思う。
(2005年10月02日訪問)