
花の

広い無料駐車場があり、道の駅的な直売所やきれいなトイレもあるので、お参りだけでなく長距離移動中の休憩で立ち寄ってもいい。
売店の中には大内山牛乳のソフトクリームの販売所もあるのでぜひ賞味したい。濃厚な乳臭さとさっぱりした口どけで、私が食べたことのある地方牧場のオリジナルソフトクリームとしては、最も好みのソフトクリームだ。

この花の窟神社は
また、現在では「お綱掛け」といってロープに花を吊るす神事が行なわれている。

基本的には神話の話だからキリストの墓などと同類のジャンルだと思うし、『日本書紀』にも具体的に有馬村のどこが埋葬地だと明記されているわけではないので、どういういきさつでここに神社が発生したのかは歴史の霧の中だ。
ただ記録に残っている限りでも少なくとも江戸初期にはこの場所で祭祀が行なわれていたようだ。町おこしで昨日今日に降って湧いた伝説の地というわけではなく、長い歴史がある場所なのだ。

神社といっても本殿はなく、墓所のある岩山が御神体になっている。駐車場からは常緑樹の森を100mほど歩いてゆく。

途中に小さな水盤舎と末社の稲荷社がある。

稲荷社。

更に進むと、割り拝殿がある。

割拝殿をくぐり抜けると棟門の神門があり、崖が見えてくる。
通常、神道の聖地というと近づくことも許されないが、ここは神門を潜って、御神体の崖のそばまで近づくことができる。

このくぼみがイザナミを埋葬した岩屋とされるものだ。
名前を「ほと穴」という。「ほと」とは女性器を表わす言葉だ。
イザナミは日本の国土そのものや様々な神を出産したが、火の神、

ほと穴の向かい側にはカグツチの墓所がある。

これが掛け縄。
縄で出来た飾りは、もともとは布の旗だったものが様式化したものだという。

掛け縄の説明。
年に2回、この縄を張り花を吊るすようだが、私が訪れたのは1月上旬だったので、縄には花の痕跡も残っていなかった。
(2017年01月16日訪問)