
明道寺の隣りに諏訪神社がある。
隣りといっても、実際は明道寺の敷地の南側が区切られて神社の敷地になっているだけで、元々は明道寺と一体化した神社だったのだろう。
明道寺の境内を公道が通り抜けたため、神社の参道がおかしなことになっている。

鳥居は道路のほうを向いているのだが、石畳が90度曲がってお寺の敷地に続いている。

参道左側に水盤舎。

拝殿の前には狛犬、常夜灯がある。

参道の右側にはどこからか持ち込まれたような石灯籠が置かれている。
左側のやつは元宝幢だったんじゃないかな。

不思議な春日灯籠。

何が不思議かって、火袋が上下逆に組まれているのだ。しかもご丁寧にモルタルで固定されている。
火袋はデザイン的に上下が見分けにくいものもあるけれど、春日灯籠は鹿がいるので間違うことはないと思う。わざと逆に組んであるのか? 願いが叶ったら元に戻すというような願掛けか?

御神燈と書かれた石造五重塔。

社殿は切妻妻入りの覆屋の内部に本殿が収納されているタイプ。少し前に紹介した浅間神社と同じフォーマットだ。

向拝部分には彫物がある。

覆屋を横から見たところ。
結構奥が長い。

覆屋は内部が2室に区切られている。
密教形式のお堂のような感じ。神社でこういう造りは珍しいのではないか。本殿は地蔵格子の中にあって見えにくいが流造りのようだ。
前室は絵馬殿になっていて、やけにたくさんの扁額が飾られている。

伊勢参宮記念絵馬。

白蛇は諏訪大社のお使いともいわれるもの。
中央には戦争絵馬がある。四五式二十四糎榴弾ではないか。

末社の

本殿の裏側に笠塔婆のようなものがあった。
何だかは不明。

本殿の右側にも末社。
たくさんの神様が合祀されている。
八幡社、稲荷神社、御嶽神社、天神社、宇賀神社、頭殿神社。

中には杮葺きの流造りの本殿。
こちらにも戦争絵馬が。戦艦金剛の新造時(改装前)の姿が描かれている。
(2025年06月19日訪問)