
宮ヶ谷戸前の飛石のすぐ上流にある取水堰。

左岸側の耕地に水を引くための取水施設だ。
ただここから配水できる面積は3ヘクタール程度しかない。すぐ下流で雀川が合流していて、その股のような田んぼだからだ。

いまはもう稲刈りの季節だから取水はしていないのだろう。堰板が外してあった。

堰板を外した水吐き。

この堰の特徴は左岸側にやたら丁寧な魚道があること。

これらの魚道も平成27年(2015)「川のまるごと再生プロジェクト」で追加されたもの。

堰に対して並行に造られた魚道。

その先には放射状の階段状の魚道がある。
面白いけれど、ちょっと過保護すぎない?

この堰はもともと階段状になっていて、1段は20~30cmほどしか段差がないから、越流水が充分にあればだいたいの魚は遡上できたろうと思う。

堰の左岸には大きな銀杏があり、その下に石仏が並んでいる。
これは達筆で読みにくいけれど、たぶん「水神」。

裏側は馬頭観音×2。

その裏手には小さな広場があって、ストレッチ遊具が2基設置されている。

ひとつは踏み板。

もうひとつはぶら下がり健康器だった。

堰の水面には玉川橋のアーチが水鏡に映っている。
玉川橋については、5年前に訪れているので、次のページでそのときの様子を紹介しよう。
(2022年10月21日訪問)