滝の鼻橋

大正14年に造られたトラス橋。

(埼玉県ときがわ町西平)

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都幾川に沿った県道172号線から小さな鉄橋が見える。「滝の鼻橋」だ。

普段なら横目に見て通過するところだが、きょうは都幾川を見るのがメインなのでしっかり寄っていこう。

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定礎を見ると、大正14年(1925)年とあり、約100年前の橋ということになる。現存して利用できる鉄橋としては古いほう。

構造は下路ワーレントラスで、鋼材はアングル綱をリベットで止めている。橋の両端には洒落たオーナメントが取り付けてある。当時としてはモダンな橋だったのだろう。

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塗装の記録。

あまりこれまで見たことがない。

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通行制限1トンとなっているが、橋幅も狭く、車止めがあるので車輌はせいぜいオートバイや自転車しか通行できない。

実質的には歩道橋だ。

似たような橋として以前に槻川の矢岸歩道橋を紹介している。

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欄干は架橋当時の基準では低すぎるため上部に足してある。

アングル綱も心許ないが、この手すりの鉄筋はさすがに細すぎて怖い。

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右岸側から見たところ。

左岸には駐車スペースがないので、橋を見学する場合は右岸に行くのが良い。

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橋のたもとに小さな辻堂がある。

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中に収められているのは川端地蔵。

(2022年11月02日訪問)