東武東上線森林公園駅の北側の市野川。
市野川を荒川合流地からたどってくると、ほぼすべての区間が両岸の堤防で押さえ込まれた排水路のよう直線的な川になっている。吉見百穴から上流は地形が丘陵地帯の谷底平野に入っていき、自然の起伏にそって緩やかな蛇行をしていくが、森林公園駅の北側あたりにすごく細かい蛇行がある。
これはGoogleEarthによる2005年の様子。
これはGoogleEarthによる2024年の様子。
市野川の北側の土地改良が実施され、南北を貫く新しい道路と新しい橋ができた。
もう一つの変化として、2005年では右側のあたりで見られた市野川直線化工事が蛇行部分全体を貫通している。このように蛇行した河川を直線化した部分を「
新しく開通した橋の上から捷水路を見てみると、なぜか捷水路部分には流れがなく、市野川は相変わらず蛇行ルートを流れている。
これ、工事直後はそこそこ直線部分に流れてたのが、2019年東日本台風の出水で元の蛇行河川に戻ってしまったのではないか。
付近はヒガンバナの一種のキツネノカミソリという花の自生地で園地の地図があるのだが、その地図では市野川は捷水路化した部分が太く描かれている。
キツネノカミソリを保護する市民の反対等もあって蛇行部分の埋め立てや直線部分の護岸工事が進められず放置していたところに、出水で再び蛇行部に水が流れ込み、蛇行河川に戻ってしまったのではないかと思われる。
平野部の川って、本来は蛇行したがるものなのか。
写真は旧高橋の橋台。
蛇行部分を少し歩いてみた。
驚くべきことに両側が自然の崖で、これまで見てきた市野川とはまったく雰囲気が違う。
捷水路は蛇籠の奥側にあるのだが、ほとんどの水が蛇行部分を流れている。
下流部分の工事が進んでいる場所。
それでも蛇行部分と捷水路部分の両方が生きている。
右側の明るい林床部分にキツネノカミソリが自生しているのだろう。
おそらく、このあたりの風景が行政が想定している最終的な完成イメージはこんななのだろうな。
川の蛇行は氾濫の原因にもなるから、捷水路の部分を通って早く下流に流れてもらい、川岸はきっちり護岸して管理しやすくするという・・・。
上流の風景が気になる人は早めに見に行ったほうがいいと思う。
(2022年10月29日訪問)
