
初めて滝馬室橋に気づいたのは、2016年に別の目的で御成橋を渡っている最中だった。これはそのときの御成橋上から見た滝馬室橋。
その少し前から漠然と埼玉の沈下橋を見て回りたいと考えていたのだが、それは入間川水系を念頭に置いたものだったから、荒川本流の沈下橋はまったくの盲点だった。

でも滝馬室橋を見つけたことが引き金となって、埼玉の沈下橋巡りが実際に始まったので、私にとっては記念すべき橋なのである。

それから6年経った2022年の晩秋。再び滝馬室橋へ向かう農道を走っていた。
これまで鴻巣市で見てきた沈下橋の取付け道路と比べて狭い!

橋は現在も通学や散歩などで通る人がけっこういる。
抜水橋の御成橋がすぐ近くにあるのに、自転車や歩行者はこちらの橋を好むみたいだ。

橋の通行制限は車幅1.6m。ぱっと見、歩行者専用橋に見えるが、軽自動車ならばギリギリ通行できる。

橋の基本構造や流木ガードがある点など、原馬室橋とそっくり。幅員が狭いという点を除けばそっくりさんだ。

橋の全景。

欄干はステンレス製で抜き差しできる構造だが、錠が付いている。
ステンレスは下取り価格も高いので盗難防止のためだろう。

東詰め。

軽トラが通過する様子。ホントギリギリなのよ。
私は自分の車が通過できるか試す気にはなれなかった。

橋上から見た上流の様子。

橋上から見た下流の様子。
御成橋がすぐ近くにある。

滝馬室橋の取付け道はたぶん御成橋の旧道で、古くは渡船場へ向かう道だったのではないかと思われる。
(2022年11月22日訪問)