満蔵寺から500mほど戻ると浄福寺があった。参道は学校みたいな雰囲気だ。
石門を通ると大きな銀杏並木が続いている。立派な銀杏の木だ。
境内の周囲は堅固な石垣になっていて、正面には堀がめぐる。
そして石垣の上には袴腰鐘楼のようなものが見える。
よく見ると袴腰鐘楼と見えたものは、なんと2間×1間の鐘楼と鼓楼を兼ねた建物だった。
一つの建物に無理やり鐘と太鼓を吊るしたというのではなく1間ずつ鐘と太鼓がきちんと分かれて配置されているという確信犯的な建築だ。鐘楼と鼓楼が合体したものなので鐘鼓楼と命名。
大きな寺(や神社)では鐘楼と鼓楼を左右に1対そなえているところはたまにあるが、このように一体化した堂は今まで他で見たことはない。かなり珍しい建物といっていいだろう。
本堂は9間でかなり立派な堂。
境内にはほかに玄関、庫裏。
(2000年10月07日訪問)