甲山町から上下町へ抜ける峠の近くにあった無住の寺、円満寺。
無住で山門はなく、道路から石段を上がるとすぐ本堂が建っている。
かつて雪舟が修行時代にこの寺に滞在し、庭を造ったという伝説があるそうだ。
雪舟が造ったという庭。
1721年に山津波で壊れたが、いまでもわずかに当時の面影を残しているのだという。
それにしても、江戸の中期に壊れたまま今日までずっとほったらかしてあったのだろうか。だとしたらそれはそれで凄いと思うが。
庭の横には質素な鐘堂があった。
本堂の横にあった建物。
庫裏のような、納屋のような、それにしては濡れ縁があるので書院的なものか‥‥。謎の残る堂宇であった。
(2001年05月04日訪問)