般若院。宝福寺の三重塔の前にある塔頭。
精進料理をやっている。
山門は薬医門。門扉は閉まっていたが、塀越しに境内には本堂(客殿?)、庫裏が見えた。
ここまでの写真は感度を上げて撮影したもので、明るそうに見えるが、実際の明るさは写真のような感じだ。
「湯どうふ」と書かれたぼんぼりの明かりが風情をかもしだす。
般若院の横にも辻堂があったが、もはや確認できる状況ではない。
宝福寺の伽藍も他にもあったかも知れず、ここはいつの日かまた訪れたほうがよさそうだ。
こうして6日目は暮れていった。
このあと大急ぎで高梁市へ向かう。宝福寺からは15Kmほどの道のりだ。飛騨高山のような大観光都市を想像していたが、実際の高梁市は「これが市?」と言いたくなるほど小さな町で、夜7時すぎに転がり込めるようなビジネス旅館が何軒もない。駅から電話をかけまくったがGW中ということもあってどこも満室であった。
周辺の町村にも民宿がないので総社市方面へ戻ることを決心して、開き直って夕食をとることにした。夕食を食べながら明日の計画を立てる。明日は旅の最終日だというのに地図を見るとまだ見てない塔がいくつも残っているではないか。これはとても備中高梁で町並み見学などしている余裕はない。(町並み散策は時間がかかるのだ。)明日はとにかく残りの塔をすべて見なければならない。
備中高梁見学はあきらめよう。高梁ほどの観光地ならば必ずまたいつか来る機会があるはずだ。高梁に寄らなければ高速道路を使って、次の目的地までは効率的に移動できる。となれば明日のスタートダッシュがかけやすいように、高速道路のインターチェンジの近くに泊まることを考えたほうが良い。
結局、岡山市郊外まで引き返し、総社インターチェンジに近い安宿に転がり込んだ。時間は夜10時近くになっており、宿のオヤジを説得してのかなり強引な投宿であった‥‥。
(2001年05月04日訪問)