三日月村というのは、藪塚温泉にある「木枯らし紋次郎」のテーマパークだ。「木枯らし―」は今から30年ほど昔の股旅物テレビドラマだ。三日月村が出来たのもそのころだから、この手のテーマパークとしては古いほうだろうと思う。弟が新しくできたアトラクションを見たいというので、ほぼ30年ぶりに行ってみた。
私の印象ではあまりあかぬけないテーマパークだったから心配していたが、GWということもあって大盛況だった。
入場料は600円だったか? でも入るだけでは意味がないので、アトラクションのセット券1,500円を購入して入場する。そのほか園内で食事やお土産を買うには、ここで古銭に両替しなければならない。通貨は出るときに戻せるので弟に1,000円両替させる。
30年ぶりに訪れた三日月村は当時の2倍くらいの規模になっていた。しかもメインのゲートの位置が変わっていて、昔は裏口だった場所がいまはメインに使われている。
有料のアトラクションは3つあり、いずれも私が行ったころにはなかったので、今回初めて見るものだ。
これはその有料アトラクションのひとつ「カラクリ屋敷」。
30坪くらいの木造の建物で、いわゆる忍者屋敷のようなものだ。ガイドがついて一部屋ごとに仕掛けを説明していくというもの。
この日は暑かったのと人数が多すぎたので、いまいちだった。
そしてこれが最新のアトラクション「怪異現洞」。無国籍な洞窟探検ふうのもので、途中に何カ所か行き止まりがあり、自分で進路を見つけなければならない仕掛けがある。
弟のほうはこれを見るのが目的だったようで、まったく洞窟なら何でもいいのか、と言いたい。(と、言いつつも私もさびれた見せ物小屋的なものはまんざら嫌いでもないのだが、いかんせん今日は人が多すぎる。)
怪異現洞の中の一部。地底の寺。
う~ん、実際にこういう寺があったらなぁ。賽銭箱があるからか、とりあえず拝んでいる人たちがいた。
ちなみにこの怪異現洞は、地下ではなくて山の斜面に造られたコンクリートの建物の内部であった。そこは少し残念だ。
有料アトラクションの一つ「ふしぎ土蔵」。
目の錯覚を利用して平衡感覚を狂わせる建物だ。単純だが面白い。
入口で子供がへたり込んでいるのは、平衡感覚がおかしくなって立っていられないからなのだ。
そのほか、園内には笹沢佐保記念館や移築した古民家などがある。
木枯らし紋次郎の生家(?)。どこかの農家を買ってきて移築したもの。博物館の民家園などでは名主クラスの農家しか展示されていないので、こういう平均的な農家を展示するというのはある意味で新鮮だ。
園内はけっこう起伏があって、この日は暑かったので大変だった。夏に行く場所ではない。
園内の一番奥のほう(昔のメインゲートのほう)にある宿場。
さすがに汗だくで、かき氷を食べた。
その宿場にあった水車小屋。
飛騨地方の水車大工に造らせたものだそうで、内部の仕掛けもちゃんとしている。
非常に多くの地方自治体が観光目的で水輪だけの水車を作っているが、インチキでもせめてこのくらいはしてほしいものだ。
本サイトでは何度か出てきているが、これが「上掛け」という水の掛け方だ。
園内にあったハシゴ半鐘。
園内にあった三日月神社。
テーマパークが造った神社でもお参りする人はいるようだ。
(2002年05月05日訪問)