繁昌院からみて、商店街の道路を挟んで西側にある寺。真言宗最勝院。
通りから少しひっこんだところにあって、境内は東面している。
繁昌院が東の寺ならば、この最勝院は「西の寺」と言っていいのだろうか。
山門は三間一戸の薬医門。
境内にはまわり場がある。まわり場としては比較的大きい部類ではないだろうか。
まわり場とは、野辺の送り(葬式行列)がぐるぐると円を描いて行進するとき、その目安になるための目印のことである。
参道には水盤舎と東司。
参道の正面は本堂。本堂の左右には玄関があり、本堂の右側には庫裏がある。
境内の右側には聖天堂というRC造の宝形の堂がある。
その聖天堂の右側に「地下入口」と掛かれた階段があるのがとても気になる。
階段を下りた先にはカギがかかっていたので内部はわからなかったが、境内にいた檀家らしき人に聞いたら「入ったことはないが位牌堂ではないか」との事だった。
まったく、まぎらわしいものを作らんでもらいたい。期待してしまうではないか。
それでも気がかりだったので、聖天堂の内部も覗いてみた。
護摩や祈祷を行なう専用の構造ではなく、法事をやるような一般的な近代本堂のような構造であった。
聖天堂の右側には鎮守社の愛宕社があった。
(2001年08月11日訪問)