市街地の南のほうにある旧登米警察署庁舎。現在は警察資料館として公開されている。入館料は300円。登米町の洋館を全部みると、900円もかかる。すこし取りすぎではないか?
明治21年の建築で町指定の重文。まぁ、県指定の重文くらいの価値はありそうだ。旧尋常小学校と同じ設計者の手になるもので、ペディメントやギリシャ風のオーダーなどはそっくり。
一応、内部を見学することにした。
お盆休みということもあって、子供達や家族連れがたくさん見に来ていた。
二階には警察関係の資料が展示されている。
一階には当時の監獄が復元されている。
日本のには警察には今でも、逮捕後の容疑者を本来の拘置施設に移さず、署内の拘置所にとどめて取り調べをするというシステムがある。えん罪の温床となっている悪名高い代用監獄制度だ。容疑者の拘留と取り調べを同一の組織が行なうという、まともな民主国家では考えられないシステムが今でも平然と行なわれているのである‥‥
‥‥というようなことは当然、どこにも書かれていないのだけれど、この監獄を見ているとその暗たんたる事実を思い出さずにはいられない。
この警察資料館を楽しく見学している家族の皆さんはこの監獄を見て何を思うのであろうか。
写真の石臼のようなものは、牢屋のトイレだそうである。
(2001年08月14日訪問)