資福寺。輪王寺の左隣の寺。枯山水の庭のある寺で、京都の北山になぞらえれば竜安寺といったところか。
境内の裏手に駐車場がある。
伽藍配置は左図のごとし。
伽藍配置図で三門と書かれてい地点の前にもずっと参道が続いており、アジサイが植えられている。このくらい植えてあれば“仙台のあじさい寺"と名乗っても良さそうだ。
山門は三間一戸の棟門。
山門を入って左側に観音堂、水盤舎。
山門を入って右側には鐘堂。付近には阿伽井屋。
山門を入って正面は本堂なのだが、本堂までの空間も小路にしつらえてあって、アジサイが植えられベンチが並んでいる。
明らかに観光客を意識した作りである。「相当に金がかかっているなあ」と思わせる境内だが、これで一儲けしてやろうというような嫌みな感じはなくて好感がもてた。
参道の途中左側には小書院がある。(写真左)
本堂。間口七間、奥行五間で総ケヤキ造りの大変に立派な木造建築だ。この本堂もかなりお金がかかっていそう‥‥。
参道の右側は回廊で囲まれた空間があって、その中は枯山水の庭園になっている。拝観は(たぶん)無料。
広い境内の一部に庭園を造っている寺はよくあるが、このようにわざわざ閉じた空間を作ったうえで、中に庭をつくるというのは上手いことを考えたものだと思う。このように閉ざされた空間に作られた庭の方がかえって無限の広がりを感じさせるからだ。
(2001年09月23日訪問)