西光寺

秋保大滝の入口。薄暗い堂の中に巨大な金銅製不動像。

(宮城県仙台市太白区秋保町馬場大滝)

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西光寺。名取川の上流、秋保(あきう)大滝の入口にある寺。山形県立石寺の奥の院だという伝説を持つ。

広い駐車場があり、駐車場から寺までの短い道には露店も出てにぎやかだ。

どこが似ているというのでもないのだが、千葉県にある香取神宮のアプローチと似ているような気がした。

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不動堂の参道入口には石鳥居。

柱の最上部に円板状の部材「台輪(だいわ)」がある形式で、このような鳥居を「台輪鳥居」という。

台輪鳥居は神仏混交の名残りだという話を聞いたことがあるが、本当なのだろうか。確かに東北の観音堂の前にある鳥居には台輪鳥居が多いような気がするが…。

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不動堂は方三間の大きな宝形の堂。

参拝客は多いが、さきほど見た定義如来とは違って、流行り神という雰囲気ではなく、普通の観光寺である。

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薄暗い不動堂の内陣には巨大な金銅製不動象がある。ほのかにライトアップされて照り輝く忿怒の表情にはすごみがある。

像高は一丈二尺だが、座像なので大仏と定義してよいだろう。像が作られたのは江戸後期。

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本堂のまわりには五色の幕がかかっていた。不動堂はまだ新しい感じで、百年はたっていないのではないか。

本堂から右手のほうに行くと秋保大滝への参道になっている。

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本堂右側には開山堂(左写真)、奥の鳥居は鎮守社。

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あまり歩かないうちに滝が見えてくる。高さは 55m ということだが水量が多いので迫力がある。滝つぼ付近まで階段で降りることもできる。

あまり名前も聞いたことがなかったが、かなりの名瀑だと思う。仙台市内にこんな場所があるというのは意外だ。

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不動堂の裏を左のほうに進んでいくと林の中に本堂と庫裏がある。

観光客の多い寺だったが、さすがに本堂方面には人っ子一人いなかった。

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本堂の正面の参道は駐車場へと続いているので一回りして戻ることができる。

駐車場に戻り、露店でエゴマをお土産に買った。

(2001年09月24日訪問)