椿泊の辻時計

佐田神社の門前にある。柱時計のような形状。

(徳島県阿南市椿泊町)

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椿泊の町並みの中枢部はかつて松鶴城という館があった一帯で跡地は小学校になっている。

その中心部にある佐田神社の門前に辻時計がある。

時計も格納されているし、誰が見てもわかる堂々とした石碑型の辻時計だ。

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撮影時、手前に軽トラが置かれていて、少し斜めのアングルからしか撮影できなかった。

正面の下部には「御大典記念」と書かれている。

時計があるのは正面だけ。

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左側面の様子。

写真では見えないが、柱部分には「紀二千五百八十八年」と書かれている。皇紀2588年とは昭和天皇の即位の礼が行われた昭和3年(1928年)のことである。椿泊がもっとも栄えた時期とも合致する。

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右側側面の様子。

「昭和三年八月椿泊青年団東支部建」と書かれている。

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背面には階段がついていた。

設置された時計は機械式で、ときどき裏側からゼンマイを巻く必要があったのかも知れない。

(2004年12月29日訪問)

古建築の細部意匠

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近藤 豊 (著)

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