椿泊の町をひたすら歩く。
坂東三十三観音の写し霊場があった。阿南方面でいくつか見ているけど、関東の霊場が四国に移されてるっていうのが不思議な感じがする。
山の上にコンクリの社が見える。調べてみると天神社という神社のようだ。
小さい町なのにお寺や神社がけっこうある。
でもいまはそれひとつひとつにお参りせず、この先にある辻時計を目指しているのだ。時間のあるときに、こうしたお堂をひとつ残らず見たら楽しいのかもしれないけれど、いままでの人生でそうだったように、これからの人生でもそういう時間が巡ってくることはないのだろう。
狭い道が続く。
道に面してお寺があった。
お寺の境内のぶんだけ、道路がクランク状に折れ曲がっている。
境内の西側の入口に東司。
本堂。
カメラの引きが取れなくて、まったく様子がわからない写真になってしまった。
でもこうするしかないよね。
このときデジカメにワイドコンバーターレンズをつけて19mmの画角だったけれど、それでも苦しい。さらに画角の広いレンズを使うため、デジタル一眼を買おうと初めて思った瞬間だった。
境内はとても狭いけれど、こうして道路がよけているおかげで、ソテツを植えるわずかな庭ができたのだ。
港町らしい景観で、記憶に強く残るお寺だった。
(2007年12月01日訪問)