高原分団㐧部2火の見櫓

消防倉庫の屋根の上にたつ唐様の火の見。

(徳島県石井町高原平島)

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東八幡神社の境内から、火の見櫓が見えた。

消防倉庫の屋根の上に建っているように見える。火の見櫓をたくさん見ていると、自分なりに萌え要素が定まってくるのだが、私にとって鉄造火の見の萌え要素は重要な順に、① 事務所や倉庫などの上に建っている、② ハシゴの途中に踊り場がありそこにも展望デッキがあるツーデッキ構造、③ 平面の逓減がありその比率が美しい、④ 手すりや屋根の意匠に凝っている、この4つだ。

つまり、消防倉庫の上に建っているというのは私にとっては一番のご馳走ということになる。

でもこういう物件は遠目には建物の上に建ってるように見えて、近くで確認すると違っていたりするのでまだ喜ぶのは早い。行って確認しなければ!

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神社から回り込んで火の見櫓を目指す。

どうやら本当に建物の上に建っているっぽい。

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特徴は、屋根に禅宗寺院の影響が強く見られることと、ハシゴが外側についていることだ。

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消防分団の名前は「石井町消防団 高原分団㐧2部」と書かれている。

写真を撮り忘れたが、倉庫からみて道路の反対側に同じくらいの大きさの事務所もある。

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火の見櫓の登りかただが、まず倉庫の裏にある垂直のハシゴで倉庫の陸屋根の上に登り、さらに斜めのハシゴで櫓まで上るというツーステップ。

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陸屋根の上に登ったところにも半鐘があるので、高いところが苦手な人は下の半鐘を鳴らせばいいという親切設計。

櫓部分にも半鐘があり、ほかに手回しのサイレンがあった。

残念ながらこの火の見櫓は倉庫ごと取り壊されてしまった。

(2003年04月05日訪問)

日本のお寺・神社 絶壁建築めぐり

単行本(ソフトカバー) – 2019/6/22
飯沼義弥 (著), 渋谷申博 (監修)
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