糸下のタイヤ星人

ヘッド部分が救命ポッド?

(徳島県阿波市阿波町糸下)

吉野川の北岸、徳島県と香川県の県境には阿讃山脈という山地が続いている。その山地に分け入るようにいくつもの谷があり、それぞれに香川県へ抜ける県道がある。これから紹介する伊沢谷は県道3号線がある谷なのだが、県道3号はこの先の山中で未舗装になり、その先は土砂崩れで通行止めになったまま長いこと通行できなくなっている。

県道といっても、行き止まりなので徳島県民の大多数は生涯この谷へ分け入ることはないだろう。

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きょうは決まった目的があるわけではなく、とりあえずまだ入ったことがない県道3号線をたどってみることにした。

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谷の入口、糸下という集落の土建屋さんの駐車場に巨大なタイヤ星人がいた。

タイヤ星人は当サイトでは初出の路上観察物件だけれど、まぁ見た通りのものだ。道ばたに交通安全祈願の依り代などの目的で造られたタイヤで出来た人形である。

人形道祖神と似てるような、まったく無関係のような・・・。

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個人が設置したタイヤ星人としてはかなり巨大な物件である。

注目すべき点は、そのヘッドの部分に用いられている土星型の球体である。側面に「救命球ノア2世」と書かれている。津波や洪水の際に個人が使用するシェルターだと思われる。ネットを検索してみたが、該当する商品は見つからなかった。

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こうした小型の救命ポッドって、水が押し寄せてから、身の安全が確保できるまでの時間、中の空気が持つとは思えず、本当に実用性があるのだろうかと思ってしまう。

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この土建屋さんの庭には他にも高灯籠のようなものがあったりして面白い。

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タイヤ星人から南へ50mほどいった所に「癒やしの小道」なる看板が出ていた。

個人が設営した公園のようだ。

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公園の外周もタイヤでできていて、あまり癒やし感はない。

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この近く、稲岡物産という会社の敷地に置かれていたベンハーのアイス自販機。

ブランドはカネボウ。

VIVOがロッテアイス、ベンハーはカネボウアイスとそれぞれ提携していたのか。VIVOのアイス自販機は最近紹介したばかり。機械自体は同じメーカーのもののようだ。

(2005年02月20日訪問)