白川神社の北隣りにあるお寺、地勝寺。
神仏習合時代に一体の寺社だったかどうかはわからない。現在、白川神社が御嶽教で、地勝寺は真言宗だし、白川神社の社殿が東面しているのに対して、地勝寺の本堂は南面。
もともと別個のお寺だったんじゃないだろうか。
山門はなく石門のみ。
境内に入ると右側に五輪塔を収納した小祠がある。
左側に三十三観音霊場。
名前が「三十三観音回廊」っていうのがかっこいい。
本堂は濡れ縁を廻した入母屋造の建物。年代ははっきりしないけれど、外から見た感じは大正時代くらいか。
関西のお寺って、質素なお寺でも本瓦葺きなのがいいよね。関東出身者からみるとうらやましい。
本堂の濡れ縁の束柱はRC造だけど、舟肘木みたいな意匠になっているのが面白い。
本堂の左前には大師堂がある。
けど、中に祀られているのはどう見ても賓頭盧尊者。
本堂の左側には庫裏。
墓地の入口にある閼伽井。
現在は水道があるけれど、以前は井戸だったのだろう。撥ね釣瓶井戸だったかもしれない。
墓地入口にある住職の墓地と地蔵堂。
地蔵堂内部。
墓地で日向ぼっこしていたノラ猫。
ノラらしい険しい表情が印象的だった。
(2008年04月06日訪問)