極楽寺。先ほど立ち寄った浄土寺と同じ知多三十三観音の札所。住宅地の裏山にある寺で、駐車スペースはまったく存在しない。前の通りも路駐しにくい雰囲気。なんとか迷惑にならなそうな場所に路駐して歩いて寺へ向かう。
参道への入口。
山門はなく、参道は急な坂になっている。
坂の途中には地蔵堂。
本堂。
先ほどの寺で一緒になった巡礼の一団が後からやってきた。路駐する場所がなくて離れたところに車を停めたのであろうか。このとき住職は留守にしていたようで、すぐ納経できないと知った巡礼たちは慌てて右往左往していた。あまりにせっかち過ぎないか。田舎の写し霊場なんて西国や四国と違って、そうそう段取りよくに納経をこなせるものではないと思うのだが。
そもそも昼の1時ごろに十七番札所で大慌てしているってことは、このツアーはもしかして1日で三十三番を打ち尽くすというスケジュールか‥‥。先ほどの寺での挙動を見ているとそんな気がしてくる。ちなみに一般的な巡礼のツアーでは1日に15ヶ寺程度が普通であろう。(それですら私には驚異に思えるのに。)
本堂の左側には納経所。
その左側には庫裏がある。
本堂の右側には稲荷社が併設されている。
その稲荷社には、なんとリカオンの狛犬が‥‥!
目玉にはビー玉が使われている。
境内の奥の崖の途中にはハナレのような家があった。崖の法面を削り取って、わずかな隙間に目いっぱいに家が建ててある。
かなり面白い空間だと思うが、それ以前に建築法規的にこんな場所に住宅が建築できるのが不思議だ。
(2001年11月25日訪問)