大智院。
このあたりから、訪問する寺が場当たり的になってくる。昼飯を食べるところを探そうと、国道の方面へ向かって走っていたら、地図に寺が出ていたので立ち寄ることにしたのだ。
裏手から近づいていくと、なんと「日本で唯一のめがねをかけた弘法さん」という意外な看板が。日本にもいたんだ!メガネ仏。
メガネ仏というとミャンマーの物件が有名だ。寡聞にして国内の物件は知らないが、おそらく「めがねをかけた弘法さん」ではなく「めがねをかけた仏像」としても日本唯一ではないかと思う。
裏手の駐車場にクルマを停めて、歩いて境内へ向かう。
山門は薬医門。
その右側には鐘堂。
山門を入った正面は庫裏で、その左側に土産物売り場、その左が本堂になっている。
本堂の外縁もほぼ土産物売り場になっているので、なんだか寺なのか店なのかわからないような寺だ。これは別に悪口を言っているのではなく、こういう血気盛んな寺は参詣しても楽しいのである。
知多八十八箇所のなかでは、かなり印象の強い寺だろう。
本堂の中を見てみると、内陣にメガネ仏がいらっしゃった。
最大望遠。
遠目にはデギン・ザビみたいだ。想像したのとはちょっと違っていた。
土産物の一角に手形と足形があった。何に使うものなのだろう。
馬頭観音堂(写真左)、毘沙門堂(写真中央奥)、本堂の左奥には九輪のついた建物が見えるが用途は不明。
馬頭観音堂の前には、狛犬のような馬があった。
他に境内には水盤舎、休憩所がある。
境内の奥の方には慈母観音があった。「観音堂」と言っていいかどうかは微妙なところだ。
境内の裏手には八百比丘尼手植えのクスノキというものがあった。
伝説のストーリー性はぱっとしないが、不思議な樹形で神秘的なクスノキだった。
(2002年02月10日訪問)