長福寺。
先に訪問した本宗寺が岡崎市の南東部にあったので、そのままなし崩し的に岡崎市南東部の寺巡りへと突入することとなった。
長福寺は法華宗の寺で、大久保彦左衛門の墓があるという。
参道が長い。参道の入口にも薬医門と思われる礎石があったので、この参道部分はかつては境内だったのだろう。
参道の途中には鐘堂と棟門がある。
背後に見える風景からもわかるように、周囲は丘陵の里山が続く田園地帯だ。
さらに進むと山門の薬医門がある。
本堂は基礎が石垣で高く作られている。
この造りは本宗寺とも似ている。
本堂の左側には鎮守社。
その左側は、水盤舎。
三河の寺には水盤舎が多いような気がするが、そもそも水盤舎は神社などで参拝者が手や口を清めるためのもので、寺院では特に必要なものではない。井戸と一体化していれば、阿伽井屋(有り体に言えば、墓参用の水くみ場)として機能することがあるだろうが、このように境内にぽつんとある水盤舎はたいがいは水も涸れていて、手を清めることはできない。なぜ、水盤舎が好んで作られるのだろうか。
本堂の右側には、六角堂がある。
位牌堂だろうか。
六角堂の右側は客殿(?)、玄関、渡り廊下、庫裏になっている。
(2002年02月11日訪問)