田原集落の中心部で見かけた公民館。名前は「田原公会堂」と言う。
この建物について「これを何と見た?」と問われても、今の私には評価の言葉がおぼろげにも浮かんでこない物件である。何かとても引っかかる建物なので写真を撮ったのだが、その引っかかるものが何なのか自分でもわからないのである。鉱山の共同購買所、あるいは、煙草、繭、牛乳などの集荷場、それとも、武道館、学校、劇場、駅舎なのか…。
建築年代は終戦直後くらいかと思う。ハリを見ると、立派な松材が虹梁のように使われている。
内部についてははっきりした記憶がないが、写真を見るに、畳敷きになっているようだ。
まったく解説になっていない文章になってしまったが、もしかしたら将来、この建物について評価できるときが来るかもしれないので記録に残しておくことにする。
(2002年08月26日訪問)
古建築の細部意匠
単行本 – 1972/6/10
近藤 豊 (著)
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いつも机の上に置いてあります。