粟根の集会場の駐車場で木造の火の見櫓を見かけた。
完全木造ハシゴ型の非観光火の見櫓を見つけたいという思いは以前にも書いたが、なかなか見当たらない。
(実は、私が住んでいる徳島県内のほうが木造火の見は多く残っているのだが、それを紹介するのはだいぶ先のことになりそうだ。)
この半鐘は完全木造だし、観光客を呼び込みたいような場所でもないので「観光目的」と言ってしまうには語弊がある。かといって、純粋に実用本位でこの形になっているとも思えない。やはり懐古趣味的な動機でデザインされたものだと思う。
とにかく、こうした理論付けをしなくても、この火の見櫓には心ときめくものがなかったということだけは言えるのである。
(2002年08月26日訪問)