法常寺から東へ向かって寺町を移動する。
三原八幡宮は境内も広く、周囲は公園になっている。
境内入口には大きなコンクリ鳥居。その右側に社務所がある。
参道はゆるい石段で雑木林の中を登っていく。
山門は八脚門の随身門。門の手前になぜか掲示板のようなものが2つ立てられている。
野良と思われる犬の兄弟が出迎えてくれた。
拝殿は、出雲大社のような作り。「出雲大社のような」については、以前に尾道の艮神社でも書いた通り。
拝殿の前には茅の輪が作ってあった。この輪を左回りに∞のカタチを描いてくぐることで厄落としをするという装置である。
6月と12月の大祓のときに設置するのが普通だが、その季節でもなかったので、一年中設置されているのかも知れない。
本殿は石の間を経由してつながっており、作りは流造。
拝殿の左側には太鼓橋がついていて「神饌殿」という建物につながっていた。神饌殿とは、神様に捧げる供物を調理するための専用の建物である。この建物で調理された供物が、橋を渡って拝殿に運び込まれるのであろう。
さらに神饌殿の扁額の下に、小さな表札のようなものがあり「直会殿」とも書かれている。直会殿とは、祭事のあと神様に捧げた供物やお酒を下げてきて、氏子などが飲み食いするための建物である。供物が太鼓橋を渡って戻ってくるときには、建物の機能は直会殿へと変化するという極めて合理的な作りだ。
拝殿の右側には末社の天神社。
神楽殿。
舞殿(?)。
末社があった。
他に、水盤舎×2。
境内地は公園になっているのだが、その一角に円形のスタジアムのような場所があった。
周囲は石積みの露天桟敷状になっている。馬場、あるいは、草競馬の跡かとも思ったが、ちょっと狭いようにも思える。ここはなんなのだろうか。
時間が押していたので、写真を1枚撮っただけだったが、場合によっては独立したページで紹介するに値する物件かもしれない。
(2002年08月26日訪問)