続いて、極楽寺の本堂エリアに移動。
またも、境内の裏側からの侵入となる。
本堂の裏側はミニ十三仏霊場になっていた。
本堂の裏側。
本堂の前景。
大屋根、裳階、ともに檜皮葺き。意匠は唐様と和様の折衷様式。唐様が強く檜皮葺きなので、よくある国重文の仏殿という風情だが、ちょっと木割りが細く全体のバランスがくどい感じがする。県文。
法界寺の本堂を模したと言われているようだが、それは言いすぎだろう。
裳階は吹き放ちになっているのが変わっているが、むしろ裳階がないほうがすっきりするのではないだろうか。
あるいは、裳階部分を壁にして5間堂にしても似合いそうでもある。
木材の風化具合や意匠から、ぱっと見にも江戸中期くらいかとわかる。
さらに境内を進むと、意外な建物が見えてきた。どうやら大仏殿のようだ。
内部には木造の阿弥陀如来。座高は4mくらいはあるか。木造大仏としては大きい部類といえるだろう。
大仏殿の外見が少し奇抜なので、内部にもキャットウオークでもあるかと期待したのだが、残念ながら単純な構造だった。
衆寮と庫裏。
護符売り場と休憩所。
「力水」というアイソトニック飲料を飲みつつひと休みしていると、参詣客のおじさんが話しかけてきた。
四国から来たと告げると、好天のときは見晴らし台から四国の石鎚山が見えると教えられた。
見晴らし台まで一緒に行ってながめたが、はっきりとはわからなかった。
鐘堂。
あとで調べてみたら、徒歩ルートで境内から少し降ったところに八脚門があったようだ。
境内からは宮島を見渡すことができた。
ジュースを飲みながら風に吹かれていたら、少しだけ活力が戻ってきた。あと一踏ん張り、宮島へ渡ることにしよう。
(2002年08月29日訪問)