烏川の南岸に移動。
稚蚕飼育所を探しているときに見かけた養蚕農家を紹介しておこう。
なんと、蚕室(壮蚕を飼育する建物)から、主屋の2階が渡り廊下でつながっているのだ。その様子は、右上の地図をクリックして最大縮尺で表示させると、Google Maps でも確認できる。
カイコの5齢幼虫が繭をつくるそぶりをみせるタイミングは、半日くらいのあいだに訪れる。わずかな時間に十数万頭の幼虫を一気に上蔟(繭を作る棚に移す作業)しなければならない。もたもたしていると餌場で繭を作り始めてしまい、商品価値が下がってしまうのだ。
おそらく主屋の2階が上蔟室になっていて、蚕室から主屋にカイコを運ぶのにいちいち階段を登り降りする時間も惜しまれたのだろう。
道をはさんで西側の家にも、渡り廊下がある。(こちらは地図では、離れた建物として描かれているが。)
右も左も空中に渡り廊下。壮観な眺めだ。
初めの写真の農家の土蔵。軒が大きく出ているトーフ蔵で、軒下には大八車が立てかけてあった。
(2007年05月05日訪問)