大久保の弘法井戸

近代化されていてガックリ。

(群馬県富岡市妙義町八木連)

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妙義町の菅原から富岡市の丹生谷へ抜ける道の山頂部付近に大久保という集落がある。その集落の中央に水場があるので立ち寄ることにした。

この水場を知ったのは20年くらい前になるだろうか。このあたりのお寺を巡っていたときに偶然に見かけ、それ以来、一度写真を撮りに来なければと思っていたのだ。

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知る人ぞ知る秘密の湧水、というつもりだったのだが、来て見ると、どこの観光地にもあるようなありきたりな水場に整備されてしまっていた。

膝から崩れ落ちるほどのショックで、しばらく言葉を失ってしまった。

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いわれによれば、大久保は水の不便な集落だったのをみかねた弘法大師が錫杖で地面をついたところそこから水が湧き出したという。そして水が枯れぬように独鈷をその場所に埋めたのだという。昭和25年に水道工事をしたとき、地中から独鈷が見つかり埋めもどしてあるという。

事実はむしろ逆で、この泉があるためにこの場所に集落ができたのではないだろうか。

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水船は3段。

最下部のよごれものの洗い場は、藻が繁茂していた。この部分は以前の石組みがそのまま使われている。

(2008年05月03日訪問)

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