小金久保の養蚕農家

迫力のある二階建て蚕室。

(群馬県安中市鷺宮)

写真

小金久保の不動堂の周囲に桑畑がたくさんあった。これらの桑畑は奥に見える養蚕農家のものらしい。

畑の剪定の様子からみて、まだ養蚕を続けているようだ。

写真

東横野台地を東西に走る、県道212号線、217号線の両側には現役の桑畑がたくさん残っている。養蚕県といわれた群馬でも、このように点々と現役の桑畑が続く場所は少なくなってしまった。

写真

その農家の近くまで行ってみた。

2階建ての巨大な蚕室は迫力がある。

現在は養蚕は庭先にあるバラックで行っているようで、この蚕室は倉庫になっているようだった。

写真

斜面に建っているため、崖屋のようになっていて、地下部がある。

肥料などをしまっているようだ。

写真

その近くにあった別の養蚕農家。この農家では、パイプハウスを蚕室として使っていた。

写真中央に見える、銀色のシートで覆われたハウスがそうだ。パイプハウスの蚕室はバラックで作る蚕室よりは低コストだが、内部の気温変化が大きく、飼育はやりにくかったという。

(2012年12月24日訪問)

復興建築 モダン東京をたどる建物と暮らし (味なたてもの探訪)

単行本(ソフトカバー) – 2020/12/2
栢木まどか (監修)
関東大震災後、現代の東京の骨格をつくった「帝都復興計画」と、未曾有の災害から人々が奮起し、建てられた「復興建築」を通して、近代東京の成り立ち、人々の暮らしをたどります。

amazon.co.jp