南蛇井駅の北東に神成山という山塊がある。以前に紹介した宇芸神社はこの山並みの一部にある。
その神成山のふもとにユニークな形の蚕室の並ぶ一角があるので紹介しよう。
おそらく蚕室を所有していると思われる農家。主屋に三つ櫓を載せ、土蔵ももつ豪農だ。
背後には神成山の奇景がそびえ、富岡市に数ある養蚕農家のなかで特別に印象深い風景を作っている。
面白いのがこの2つの蚕室。
手前は出梁造りの建物は、梁間方向の幅が狭く、やたらに薄っぺらく感じる。
奥の水色の建物は、屋根上に登るための階段室が付いている。蚕具や農作物の乾燥などにでも使うのか。あまりほかでは見た事がない造りだ。
(2013年11月24日訪問)