稚蚕飼育所は村の共同の土地や神社の境内に建てられることがある。共富公会堂という場所が、もと飼育所だったのではないかとあたりをつけて来てみたのだが、ここが飼育所だったとしても、建物は建て替えられてしまっていた。
その公会堂と同じ敷地に、霜降大明神という神社があった。
おそらく、霜除けの神社ではないか。
建物は、切妻、妻入りの社殿がひとつあるだけ。
これが本殿、兼、拝殿なのだろう。
他ではあまり見かけないユニークな造りだ。あえて言えば、縦拝殿と言えなくもないが。
内部は畳敷きで、神事などの際に、中に氏子が入りそうな造りだ。
奥の1間に地蔵格子があり、神棚状のものが納められていた。これが本当の本殿なのか。
さらにその裏側に、なにやら飛び出た箱のようなものが付いている。これ、なんなのだろう。気になる。
(2008年06月28日訪問)