「吉井町の
東谷渓谷は住吉神社の境内の奥の院のような場所で、せいぜい50mほどしかない小さな渓谷なのである。
実は私は「マイナーな渓谷」がかなり好きだ。たぶん全国には「マイナーな渓谷マニア」は100人くらいはいるのじゃないかと思う。
ここは、そういうマイナーな渓谷マニアに、ぜひ訪れていただきたいすばらしいすきま物件である。
渓谷は、住吉神社の横を流れる大沢川という川が凝灰岩を削ってできたもので、下は水深1mほどの淵になっている。
面白いのは、とても小さな規模なのに遊歩道っぽいものが整備されていて、橋も架かっていることだ。このあたりがそんじょそこらのマイナー渓谷と、一線を画しているところなのである。
この橋を渡ったところには、不動様が祀られている。
これがその不動様。
目の輪郭が盛り上がった線で表現されている不動尊って一定数あるように思う。他の仏には見られない不動尊の石仏の特徴なのではないだろうか。これ、何か有名なモデルがあるのだろうか。
橋の上から下流の方を見たところ。
青黒い淵になっていて、冬だというのに水をたたえている。
夏場だったら、泳ぎたいような場所だ。
私が住んでいた四国では、川で泳ぐということが割と普通だった。なので、こんな場所を見ると「泳いだら楽しそう」とか思ってしまうのだ。
上流のほうにも遊歩道ふうの手すりが続いている。
橋から上流のほうを見たところ。
すぐ上流に砂防堰堤があり、それが見えてしまうのがちょっと残念だ。
(2008年12月28日訪問)