吉井町の市街地を流れる大沢川という川をさかのぼる。
上流部にある住吉神社に立ち寄ることにした。お目当てはこの神社の境内にある東谷渓谷なのだが、まず神社にお参りする。
参道は車道から浅い角度で続いていて、途中には社務所がある。
参道はさして長くはなく、すぐに拝殿と本殿がある。
拝殿は切妻の縦拝殿。群馬県ではあまり見かけない形式の拝殿だ。
まるで、建物の側面が拝殿の正面のように錯覚してしまうようなデザイン。
本殿は一間社流造。
ただし、前側には千鳥破風が付いている。これって、もしかして住吉大社の屋根のリスペクトか? だとすると、この本殿を造った宮大工、なかなか侮れない。
建物の年代は、江戸前期。元禄ぐらいだろうか。
けばけばしいペンキで彩色されているのが北関東らしくていい感じ。
本殿の横には、「住吉神社資料館」なる建物があった。
宝物庫や祭具庫ではなく「資料館」とあるからには、見学できるのだろうが、どうも普通に開館している雰囲気ではない。
境内は公園にもなっている。
遊具は、ブランコ。
公団型滑り台、鉄棒、ベンチ。
神社の東の山の稜線に、皆伐された斜面があった。
杉林の皆伐のようには見えず、見慣れない施業のように思えた。地主が広葉樹林を売り出した直後の風景なのか、あるいは、杉を皆伐して跡地を植林せずに二次林に遷移させようとしている途中なのか…。
この風景がどうやって出来たのか、即断できるようになりたいものだ。
(2008年12月28日訪問)