やや日が傾いてきたが、観音山を下って吉井町方面へ行ってみた。
事前の調査では、上信電鉄馬庭駅のそばに飼育所があるはずだったが、その場所では見つからず、100 m くらい離れた場所でコンパクトな飼育所を発見。
馬庭には2つ飼育所があったようだ。事前調査で見つけておいた建物がなく、別な建物が見つかるということは、これまでにもあった。
建物は、切妻の破風が棟のところで切れて、越屋根の壁になっている。その姿はまるで煙草の乾燥室のようだ。
このような破風切れ型の飼育所はめずらしい。ほかでは、下後閑東部稚蚕共同飼育所が思い出される。
外部には、土室育のための換気口。
越屋根を載せた外観にふさわしい構造だ。
内部は戸のすきまから少しだけうかがうことができた。
4室の飼育所で、土室の煙突が見える。
室(むろ)の構造が意外とよく残っているのではないか。
(2008年12月29日訪問)