県道13号線、通称前橋
父親の運転する車で、藤岡市街地をのろのろと通過するとき、幼少時代の私がいつも気にしていたものがあった。
それは、城山公園という児童公園の滑り台である。
これがその物件。
いま見てもほれぼれとするような人研ぎの滑り台だ。
まだ小学生だった私は、この公園の横を通過するとき「いつかこの滑り台を思う存分滑ってみたい」と、車窓から夢見ていたのだった。
それからうん十年の年月を経て、最近やっとこの公園を訪れることができた。
たぶん滑り台の原形は、私が子供のころに見たものと変わっていないと思う。
高い部分の落下防止柵は後補のものだと思う。また、鉄製のタラップも新しいものに見えた。以前はタラップもコンクリ造だったかもしれない。
デッキ部分。
滑降部は角度もカーブも急で迫力がある。落下防止柵がなかったころは、もっと怖かっただろう。
長年夢見てきた滑り台のデッキに立ったのに、滑降部の幅が狭すぎて私の体形では滑ることはできなかった。
友達同士で同時に滑り降りて、スピードを競うような遊び方もできるかもしれない。
表面処理。
最近、外層を補修したか、磨き直されたようだ。
この公園には藤棚が2箇所ある。
これは大きいほうの藤棚。
これは小さいほうの藤棚。
公園の一角にはガチョウが飼われている。
こうした公園で生き物を飼おうとすれば、町内会で「だれが世話をするんだ」という議論になり、容易ではないはずだ。こうした動物がいるということで、「すごく特別な公園」という感じがする。
公衆便所。
便所の入口に目隠しの壁がある。
その壁の裏側は手洗いになっている。
タイルで細かく作られた流しが、いかにも昭和だ。見ているだけでうっとりしてしまう。
小便器。
男女のトイレは区別されておらず、個室は2つあった。
(2013年11月27日訪問)