昨日からずっと降り続いていた雨が、昼ごろになってあがった。なんとなく午後いっぱいは好天が持ちそうな感じだ。
せっかくの日曜日なので、昼からでも遠出してみることにした。目指すのは、パアン市から AH1号線をターマニャヒル方面へ向かう途中にある寺々だ。
最初に訪れたのは、パアン大学の北側にある僧院。
ここに割と大きめなパゴダがあることは以前にチャーインパゴダから眺めて知っているのだが、入り口は小さくて目立たない。
境内に入るとユニセフが立てた看板があった。
どうも、山岳地帯の子ども(戦災の難民の子ども?)に勉強を教えるための児童養護施設的な寺らしい。
僧房と思われる建物と、子どもたち。
この寺に寄宿している子どもではないかと思う。修行僧の格好をしていないということは、あくまでも学校としての施設なのか。
子どもたちはそれぞれにネコを抱いている。
この僧院にはネコがたくさんいて、仔猫は子どもたちのなすがまま。
通常の僧院は、講堂と僧堂が回廊で結ばれているような伽藍配置になっていることが多いが、ここは、広々とした土地に僧房が並んでいる。
確かに寺というより、軍隊のキャンプのような建物の配置だ。
奥のほうにパゴダが見えた。
四角の基壇の上に、ミャンマー式仏塔。基壇の四隅には小さな仏塔を載せた
青空ものぞいてきて、仏塔の金色が美しい。
このパゴダ、基壇の部分に入り口がある。中に入れそうだ。
これまで見てきたパゴダで、内部に入れる場合は、たいてい下部が建物になっていて屋上に仏塔が載せてあるというパターンが多かった。このように、建物風ではない仏塔で内部に入れるのを見たのは初めてではないかと思う。
さきほど見た子どもたちがおもしろがってついてきた。
一緒に中に入ろうョ、ということか。
入ってみた。
中心は正方形の部屋になっており、黄金の円柱があった。
つまり、このパゴダは正方形の基壇の中心に丸い仏塔、その内部に正方形の部屋、その中心に円柱というように、正方形と正円が再帰的に繰り返す構造なのだ。
まさに曼茶羅。
金銅製の仏像があった。よく磨いてある。
でも顔つきがちょっと怖い。
基壇の四隅にあった堂のひとつは鐘堂になっていた。
(2014年07月13日訪問)