ティッサーディ大仏を見たあと、ミャインジーグー街道をさらに進んでみた。いくつかの村を過ぎ、それぞれにひとつふたつは僧院があったが、特筆すべき寺はなかった。
きりがなさそうなので、途中で引き返すことにしたのだが、帰路で一ヶ所だけ気になる山門があった。
山門の上にパゴダやナーガがある。
これまでの経験で、山門の上に逆さになった懸魚みたいな板状装飾がある場合は修行用の僧院の場合が多かった。逆に、このように立体造形がある場合は、パゴダがあるか参詣用の寺である可能性が高い。
きょうの小旅行の最後の訪問先として入ってみることにしよう。
しばらく進むと山の中腹に金色に輝くパゴダが見えてきた。
あそこが最終目的地なのだな。
ゴム園の中の曲がりくねった道を進むと僧院に到着。
修行僧と思われる人たちがぶらぶらしていた。
尼僧もいる。この寺は、一つの寺の中で男と女の僧院が同居しているのだろうか。
修行僧をつかまえて寺の名前を訊ねたら、
「ここがチャイティーヨーだよ(笑)」
などど冗談を言って教えてくれなかった。
あとでミャンマー人に看板を読み下してもらったが、「タマティディバター」と書いてあるようだ。意味はわからないらしい。モン族の言葉かもしれない。
仏殿と思われる堂であり、この僧院の本堂である。
ほかに、僧房と思われるきれいな建物がある。
さっそく、山に登ってみることにした。
たいした距離でもなさそうだし、登り口でなんとなく履物を脱ぐ雰囲気だったので裸足で登ったが、途中よく掃いてない場所が多く、小石が足の裏にささって痛い。
コンクリ面の小石は掃いておいてほしいなあ・・・。
石段の途中には小さなパゴダがいくつかあった。
カトマンズの目玉寺を模したパゴダ。
登り切ったところに、金色に塗られたミニゴールデンロックがある。
ゴールデンロックの特徴として、つるんとした岩の上に、つるんとした丸岩が載っていて不安定に見えるわけだが、ここではゴツゴツの岩のうえにけっこう安定感があるように載っていた。
もともと岩があったところを、コンクリで丸くしたのではないかと思われる。
背後からみればそれなりにゴールデンロックっぽい。
いちばん奥にあった鋭利な感じのパゴダ。
地球儀の上にのったタコンタイ(石柱)。
これはゴールデンロックとペアになっている石柱ではないかと思う。
僧院の境内の全景。
ミャインジーグー街道からみてラッカミ山脈の裏側、つまり南側の風景。
山脈に隠れて見えなかった小山がある。あそこにも寺があるのだろうか。
気になるところだが、これできょうの寺巡りは終わり。パアンに戻ることにする。
(2014年11月08日訪問)