常福寺の北西150mほどのところにある神社、恵比須神社。
この神社を訪れたのは別のときだったのだが、高松の寺町の一角なので一緒に紹介しておこうと思う。いまここで紹介しておかなければその機会は永遠に来ないかもしれないからだ。
これが恵比寿神社の外観。
どう見ても神社に見えない。
神社の境内には二階建ての長屋がぎゅうぎゅう詰めに建っている。参道はその長屋の中を抜けてゆく。
途中にある石柱が長屋の軒を貫通していることから、この長屋は神社よりもあとから出来たことを物語っている。
想像だが、高松空襲で全焼した跡地で神社の境内にバラックを建てて生活していた人たちが既得権的にここに住み着いたのではないか。
南西の角だけは長屋が無くなっており駐車場になっている。
神社の拝殿のすぐ前まで長屋が迫っていることがわかる。
すごいことだ。
境内で人が歩けるのは参道と、拝殿前の横の路地だけ。つまりT字型になった狭い通路だけなのだ。
T字型の横の路地。
この路地を出ると、神社の東側の道路に出る。
この場所には公衆便所がある。
神社の中のお店が飲み屋などを営業していて、その酔客が利用するための便所だったのではないか。
この便所については、次ページでもう少し詳しく紹介する。
神社の正確な位置を特定しようと思ってGoogleMapsの航空写真をチェックしたら、この長屋はすでに無くなって境内は更地になっていた。
高松市内ではかなり昭和の風情を感じられる場所だっただけに、残念!
(2007年10月20日訪問)