本行寺の前に細く長い路地がある。ここが臨済宗妙心寺派大雄寺の参道である。
城下町の寺町を設計するときパズルのピースをはめるみたいに寺をキチキチに並べたら、どの道にもつながらない敷地ができてしまって、あとからつじつま合わせに路地を引いたみたいな強引さを感じる路地だ。
写真では参道から順番に説明しているが、実はこの寺は入口がわからず、裏の通用口から入ってしまった。
境内はモミジなどの庭木がよく手入れされていて、京都の寺のような落ち着いた風情がある。
これまで見てきた西の寺町の寺々は境内が広いこともあって庭木も余裕を持って植えられていた。この寺は境内があまり広くないため樹が本堂に迫るまでうっそうと生えていて、それが逆によい雰囲気になっている。
もっともそのせいで本堂の写真が撮りにくいのだが。
本堂の右側には茶室(?)と玄関。奥は客殿であろうか。
そのさらに右側には庫裏。
本堂と庫裏の間に茶室があるというのは、これまで見たことがなかった。
寺院の茶室は庫裏の裏側にあるか、境内の庭の中に独立して建てられるケースが多い。
(2003年04月29日訪問)