神庭鬼の穴は、神庭の滝の遊歩道中にある鍾乳洞で、鍾乳洞へ入るためには料金ゲートを通過しなければならない。したがって、実質的に有料の鍾乳洞ということになる。
滝の手前200mほどのところで、左手の山へ登る道がある。
登山道はけっこうな登り坂で、途中にはくさり場もある。
滝にはそれなりに観光客が来ているが、鬼の穴方面へ上っていくひとはまったくいない。
遊歩道から鬼の穴までの所要時間は10分弱、標高差は70~80mはあったろうか。
神代鬼の穴と同様、センサーで照明がつく方式になっていて20分間点灯する。神代鬼の穴の反省もあり、今度は懐中電灯を持参してきた。
洞窟は縦に長い割れ目状の形状。床面は平坦だが、くねくねと曲がっている。床面がほぼ平らになっているのは歩きやすいように改修したためではないだろうか。
通路には水が流れた(溜まった?)ような跡もある。現在は乾ききっていて、水気は感じられない。成長がとまった鍾乳洞なのだろう。
奥行きは案内板によれば約75m、天井の高さは不明とのこと。天井というよりも上方向に伸びている鍾乳洞という感じかもしれない。二次生成物は見られない。
最深部には進入禁止という立て札があり、洞窟は斜めに登っていて奥は伺い知れない。神代鬼の穴に通じているという伝説もあるらしい。
観光洞と言っていいと思うが、実際は観光客がいないので、ちょっとした探検気分も味わえる。
センサーライトがついているとはいえ、念のため懐中電灯を持参したほうがいいだろう。
(2003年05月01日訪問)