チャウタロゥ村の北部にクレーターのような盆地があり、その中心には10ヘクタールほどの水面をもつ湖がある。
次の目的地である洞窟寺院を目指して走行中、この湖が気になってオートバイを停めた。
湖の奥にはさっき登った仮称チャウタロゥ山のパゴダ群が見えている。
気になったのは、湖の中を腰まで浸かりながら歩いている男だ。
しばらく見ていたら手に持っていた巨大なたも網を持ち上げた。
獲物は・・・何も入っていないようだった。
この漁は子どもたちが魚を追い立てるなりしないと、効率が悪いのではないか。子どもたちは遊んでいるだけで、手伝っている様子はない。
あとで通訳さんに見てもらったらこうした漁法を「ザリー漁」と言うそうだ。
かなり遠くの水面にも首まで浸かってなにか作業している人々が見える。
手前の男のようなたも網を持ち上げる様子はない。想像だが、カゴか網などの仕掛けをしているところか、回収をしているところではないか。あるいは、小エビ(shrimp)の柴づけ漁のようなものかもしれない。
小エビは食材として売られているのをよく見る。
この湖で気になるのは、蓮の花の形の水上パゴダだ。
対岸になるうえ、ここから見える以上のものはなさそうなのであえて行こうとは思わないが。
それともうひとつ、数キロは先と思われる小山の山頂にパゴダが見える。
パプン街道の延長のどこかの村のパゴダなのだろう。きょう目指している方向とは違う。だがいずれ行ってみたいものだ。
(2016年12月25日訪問)