徳島県庁の近くにある「みなと公園」。この公園の近くに夜遅くまでやっている食品スーパーがあるので仕事の帰りなどに実はよく通る。
そのよく通る道から見えるところにタコ型の滑り台があるということを最近知った。いつも遅い時間にしか来なかったので見えなかったと言えば見えなかったのだが‥‥。
そのタコは「タコ」というにはあまりにも直線的な造形だ。触手の先端の蕨手状のデザインや、規則的に並んだ吸盤なども非生物的に感じられる。
だがおそらくそれがこの滑り台をデザインした作者の意図なのであろう。メーカーのカタログによればこの商品の名称は「タコの滑り台」という。滑り台保存館の分類番号は#250であり、典拠は当サイトになっている。
横からみると頭部は球形。滑降部やタラップの太さも一定である。
この形、どこかで、なにかで似たようなものを見たことがあるように思うのだがどうしても思い出すことができない。
タラップは滑降部とおなじく2本ある。ただし、写真手前に見えるタラップは背後がすぐ植え込みになっていてるので登るのはめんどうだ。
タコの頭部の中は平坦な部屋ではなく階段になっている。
途中で融合している階段がおもしろい空間を作っている。
徳島の滑り台には落書きは少ないのだが、この頭部の内側には「○○先輩好き!」等の落書きが数点見られた。
タコの下部から見上げた様子。
子供のころ観たアニメ映画で『空飛ぶ幽霊船』でこんなふうに巨大なタコの足の下から脱出するカットがあったのを思い出す。
この公園には、タコのほかにも海の仲間たちがいる。
これはフグ。
これはマツカサウオか。
海綿か。
遊具としてはかなり個性的。
たい焼き(?)の滑り台。
どてっ腹にあいた四角い穴はトンネルで通り抜けることができる。
後部は階段になっている。
階段部分の仕上げはタコの滑り台と似ているように感じた。
(2003年08月17日訪問)