徳島市街の南東部、徳島県庁のあるあたりは昔は三角州のような場所だったのであろうか。今でも何本もの川が海にそそいでいる。大西公園はそんな川を埋め立てて作られた短い緑道だ。公園の両側は人家になっていて車道からはまったく公園の中は見えない。
滑り台観察とは、こうした小さな公園も含め、滑り台がありそうな公園をひとつひとつ潰していくという作業なのだ。
駐車場はないが、公園で突き当たりになっている袋小路がいくつかあるので、そういう道を見つけてどん詰まりまで車を入れれば迷惑にはならないだろう。
狭い公園なので大した期待もできなかったが、車を止めて歩いてみた。
ところが少し行ったところでかなり変な滑り台状物体を発見。
低層の滑り台がうねうねと絡み合っている。しかもデッキ部分にはタヌキが‥‥。
阿波国といえばタヌキが有名。市内にもお稲荷さんではなくてタヌキの祠が散見されるがそれにちなんだものか。
滑降部が途中で分岐しているところもある。タコ山と似たようなコンセプトの遊具なのであろう。
さらに、ジャングルジムにお椀のような形をした半球が突き刺さっている。
タヌキの金玉袋か?
デッキ部分には合計3匹のタヌキがいる。
腹がくりぬかれていているので中に入ってタヌキと一体になれる。
それにしても傾斜がゆるすぎないか。
部分的には重力に逆らって滑らなければならない場所もある。
正気とは思えない造りだ。
分岐が多いのはうれしいのだけれど、この分岐など途中から左側に滑り降りるのはどうにも無理ある。
この物件は私の知る限り、徳島県で最も奇抜な滑り台であり、変な滑り台コレクターには最もお勧めしたい滑り台だ。
(2003年09月01日訪問)