タヌキ滑り台を見つけた大西公園をさらに奥に進んでいくと、今度は巨大な木の幹のような物体が現われる。
どうやら滑り台になっているようだ。
この滑り台が何を模しているのかは少し分かりにくい。最初は巨樹のウロかと思ったのだが、周囲にある小さなクレーターなどを見るに、火山をかたどっているのではないかと推定される。
奥には同じテクスチャの登り棒(壁?)がある。
滑り台への階段は山の外壁を巻くようにしてついている。
階段の途中には2ヶ所の洞と丸木橋がある。
頂上付近の様子。なにやらスプレーで落書きでもしたような跡があるのだが、火山型の滑り台だと思うと溶岩みたいで不思議と気にならない。
滑り口に立って滑降部を見た様子。
斜度が急なため1歩でも踏み出したらもう止まることはできない。暗い穴に吸い込まれて行くしかないのだ。滑降面は大きくカーブしているので自分が滑ってゆく先がまったく見えず、幅も狭いので少し恐怖感を感じる。
だがその恐怖感がこの滑り台のだいご味なのかもしれない。ケイビングで身の幅ぎりぎりの穴に入っていくような、そういう怖さがある。
斜度といいカーブといい、大人が滑ってもそれなりに楽しめる滑り台だ。
滑り台には大人が滑れない台が多い。特に螺旋形のものに大人が滑れないものが多いように見受けられる。
この滑り台は私が滑り台巡りを始めて、始めて思う存分滑ることを楽しめた台であった。
ローラー滑り台のような「乗り物」的な遊具ではなく、まったく可動部のないコンクリートの物体でもこれほど楽しい滑りを実現できるのだ。
滑り台の山には他の遊具(ジャングルジム)などがまったく併設されておらず、純粋に滑り台としてしか遊べないようになっているのは、それだけ滑ることの楽しさに自信があったからなのだろう。
滑り台の上から他の火山要素を見下ろした様子。
園内にはほかに見かけた遊具たち。
沖縄海洋博で造られたアクアポリスを思わせるネット遊具。私の子供のころにはほとんどなかったと思うのだが、徳島市内ではネットを使った遊具がいくつか見られる。
金門橋を模したと思われるターザンロープ。基壇の岩山は火山と同じテクスチャなので、同じメーカーが施工したのだろう。
(2003年09月01日訪問)