那賀川中学校の北側にある公園の滑り台。
滑降部を2つ持つ、通称「富士型」台。滑り台保存館には数点の富士型が掲載されているが、この台と一致するものはなさそう。
あえて言えば、当サイトの中郷公園の富士型台と共通する特徴を持っていアーチデッキ台である。
その特徴とは、
- デッキの幅が狭く、滑降部と同じ幅しかない。
- デッキのアーチがタラップ側にもあるため、アーチの数が3つ。
という点。
だとすればこの台もサトミ産業製ということになろうか。
デッキはすごく狭くて、2人で同時に遊ぼうと思ったらかなり窮屈だろう。
ディテールも見ておこう。
タラップの側桁は細いL字鋼。
タラップの接合部裏側。
何度かペンキが塗り直されている様子がわかる。この部分は錆がまわりやすいのだろうか。
他の遊具を見ていこう。
2連クローバー型ラダークライム。
着陸船型ジャングルジムと、ウッドハウス。
シーソー。
片側3人乗り。支点の変更機能がないので、乗る場所を変えてバランスをとるように設計されているのだろう。
いちばん後ろの手すりは背もたれとしてしか機能しない。シーソーの最後部席は背もたれがないのが一般的なのでこのようなタイプは珍しいと思う。
こじんまりとしたジャングルジム。
鉄棒。
太鼓雲梯。
ブランコの骨。
登り棒。
一本橋。
遊具はどれも年代がかっていて、いまどきの子どもからしたら退屈に見えるものが多い。だが、ある意味では昭和の公園の見本のような場所ともいえる。
もしかするとこの公園は保育園の跡地に遊具が残されたものなのかもしれない。というのも、この公園の西側の敷地に保育園があるのは、この場所から移転したものではないかとも想像できるからだ。
この公園はもうなくなって、駐車場になってしまっている。
(2004年03月07日訪問)