あすたむらんど複合遊具

チューブ型S字すべりは迫力がある。

(徳島県板野町那東キビガ谷)

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「あすたむらんど」は科学館やプラネタリウムを中心とした設備の整った徳島最大の学習施設。以前紹介した文化の森が図書館、美術館、自然史博物館だったのに対し、ここは科学、宇宙の分野の博物館となる。

もちろん博物館だけでなく遊園地的な機能もある。きょうは最後にこの園地の遊具を見てみようと思う。

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園内は広大で、しかも入園料無料なのでファミリーで遊びに来たら一日すごせる。

文化の森と違って、駐車場も充分な台数があるのがうれしい。

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博物館の入館は有料。

力、運動、光、重力などを実体験できる体験型の展示が非常に充実している。私の好きな霧箱もある。大人でも楽しめる内容だと思う。

プラネタリウムは別料金。大型のプラネタリウムだが上映内容がやや子ども向けのため、高校生以上がデートなどで利用するのには向かなそう。

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さて、遊具を見ていこう。

遊具があるのは「冒険の国」と呼ばれるエリア。

その中心にあるのが巨大な迷路状の展望台複合遊具「わんぱく砦」だ。施工会社は都村製作所。

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その中でも特筆すべき滑り台が、このS字チューブ滑り台。これまで見てきたユニット型遊具のチューブ滑り台にくらべ、斜度が急であり迫力がある。

また以前紹介した都村製作所製のチューブ型滑り台は螺旋状であった。つまり、一定の遠心力が常にかかっている状態で滑るものだ。

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だがこの滑り台はS字になっているので、前半で遠心力によって乗り上げる側の壁が、後半では落ち込む穴になるという変化があり、実際の斜度以上の恐怖感がある。

これはぜひ滑ってみたいところなのだが、ちょっと子どもが多すぎて、おっさんが滑るのははばかられた。

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チューブ滑りが無理な子どもように通常の滑り台やローラー滑りもある。

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この場所だけで、6本の滑降部が集まっている。

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わんぱく砦の中心部は、6階建ての展望台。

迷路状になった各部屋にもネットやラダーなど遊具が設置されている。

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冒険の国にあるもうひとつのアトラクション、「ワイルドマウンテン」

その入口には地下式の迷路もある。

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途中には異様に狭い場所もあり、なかなか楽しい。

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これはあれだ! 伊藤潤二の『阿彌殻(あみがら)断層の怪』の穴を体験するための設備!

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巨大鹿威し。

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黄色いバケットに水が溜まるとそれがいっきに放出される。滝の裏側へも入ることができ、かなり迫力がある。

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エアートランポリン。

これはトランポリンというより、玉乗り的な遊具だ。大きな風船と思えばよいが、斜面はつかまるところがないので滑って登りにくい。

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ひとりで遊んでいるだけならいいが、多くの子どもが上で暴れたら、転げ落ちる子もいるだろう。

ときどき新聞で骨折のニュースを見る遊具で、これまでにかなりの骨折者を出していると思われる。

(2004年02月01日訪問)